Technique

g(グラム)からt(トン)まで

製造部 T・D、Y・H

マルチな技術を身につけ
多種多様なアイテムに対応

製造部では、技術部から上がってきた図面をもとに鍛造を行っています。おもに自動車、建設機器、農業機械、舶用、発電プラント関連の鍛造素材で、重さ数十gから数tまでと広範囲。業界では「鍛造のデパート」といわれる守備範囲の広さが強みです。

鍛造工場内にはエアースタンプハンマー、フリクションプレス、油圧プレスなどの機材が充実し、「フリー鍛造」「型打鍛造」「アップセット鍛造」まで。また機械工場には大小のNC旋盤・NCフライスなどの機材があり金型や鍛造品の機械加工まで。どのニーズにもマルチに対応できる設備を揃えています。近年、当社では多能工化が進み生産効率が飛躍的にアップしています。

また、多彩な技術に触れ、多彩な視点を持つことで、材質や機械の特性を見極める総合的な力が養われます。多能工化は、鍛造を極めていく上でも大きなメリットだと感じています。

長年のデータと職人の感覚による
高品質のモノづくり

熱間鍛造は鉄などの材質を1000℃以上の高温に加熱して成形する加工法ですが、夏と冬では気温の差が大きく異なります。製品づくりは、当社が長年蓄積してきた独自のデータとノウハウを参考にしつつも、最終的にはその日の気温、機械や金型のコンディションを判断する人の感覚が欠かせません。

また、高品質を追求するためには、「鋼(はがね)の色」を見極める人の目が頼りになります。「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあるように、適切なタイミングで最適な加工を施すことで製品内部の組織を緻密にして強度を高めます。例えば、加熱した鉄は温度の低下にともない赤から黒に変化しますが、微妙に変化する色から温度を読み取るのは至難の技。ここが職人としての腕の見せどころです。

製造部はみんな向上心が高く負けず嫌い。材質が本来持つ性能を100%出せるよう、自分の持ち場以外への目配りと心配りも欠かさず、お互いに助け合いながら日々技術を磨いています。

社員の経験と知識から生まれる
“驚き”がつくる喜び

真夏はかなりの高温になる鍛造現場。技能の習得はもちろん、精神力と体力も必要な仕事です。そのなかで長く従事しているのは、何よりも「モノづくりが好き」だからです。製造部門の平均年齢は32歳と若く、モチベーションも高いので働きがいがあります。さらに現場の意見を積極的に取り入れ、社内がひとつになってモノづくりを追求する社風も気に入っています。

職人のノウハウ、技術者のアイデア、さらに先人の知識と経験をかけ合わせて、驚きのアイデアや製品が生まれた時は、この仕事に携わって本当に良かったと思える瞬間です。これからも新しい技術にチャレンジしながら、お客様に満足いただける製品をつくり続けていきます。

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